■ インプラント - CTデータによる埋入計画 #4
2012.7.29[Sun]
■本日は、全ての準備が整いまして実際の手術の様子をUPさせていただきます。
左上から、術前・ドリリング・埋入・人口骨と膜の設置・縫合となります。インプラントの埋入と歯槽骨の造成を同時に施術しております。
全て予定どおりに完了いたしまして、予後における疼痛は術後2日、僅かな腫れも1週間程度、皮下出血は無し、麻痺も発生しておりません。順調に経過しております。
■インプラントのご紹介を一連の流れに沿ってご紹介して参りました。外科処置にリスクは付き物です。今回ご紹介させていただいた一連の方法が、そのリスクを回避する現在可能な基本的な方法でして、手間と時間と費用は掛かりますがスタンダードな方法です。患者さんの希望を叶えるための医療ですから・・・。
■ インプラント - CTデータによる埋入計画 #3
2012.7.25[Wed]
■先日、CTデータ上で作成しました「手術計画書」。この計画どおりに埋入するために「サージガイド」を用います。歯列に嵌めて使用する本器具は、高強度のマウスピース様を呈しておりまして、ドリリング部位にガイド用のスリーブが埋め込んであります。これでドリルの三次元的な位置を規制するわけです。このような手順を経る事で、CTデータ上の計画と比較し最小限の誤差でインプラントの埋入が可能となります。当然ながら安全性の確保に大きく寄与します。
この「サージガイド」、事前にCTデータと口腔模型から予め製作しておきまして施術の際に使用いたします。
■ インプラント - CTデータによる埋入計画 #2
2012.7.22[Sun]
■インプラントや歯周組織再生手術の際に「手術計画書」を作成し、安全性の確保の為に全員で確認と打ち合わせをいたしております。本日はその内容をご紹介させて戴きます。
事前に撮影したCTデータから、血管や神経の走行と位置を把握し対象となる骨のスペースや骨質、インプラントどうしの距離や天然歯との距離も計算に加え、あらゆる角度から検討を加えます。私の場合、その後数日置きまして変更や漏れがないか更にチェックをし最終決定しております。
「手術」はあくまで人間の手で施術しますので、「限界」を狙うのは危険だと思います。限界の80%で成立する計画を心がけるようにしています。本ケースの場合も、時間をたっぷり確保しOPEに臨みます。明日のケースです。
■ 現在治療中のケース-審美性の向上 #5
2012.7.17[Tue]
■5/21にご紹介した患者さんのその後の様子をUPさせて頂きます。
左上3は僅かな適合不良が見つかりまして再製作いたしました。左上4及び5は新規の製作です。上顎の審美性の改善を目的にした本ケース。患者さんご自身に確認して頂き、装着させて頂きました。口腔全体に自然に溶け込み、治療後を意識させない状態が得られたと判断しました。
左下のセルフコントロールがやや不良ですよ、Sさん!油断しないでね。
■ 医院のこだわり-歯科治療の質 #1 修復物の適合
2012.7.4[Wed]
■本日は「治療の質」について書いてみます。一口に治療の質とい言いましてもいろいろな局面があり、その中で、本日は「治療そのもの」についてであります。
歯科ではご存知の通り、欠損部の型を採取し金属で修復します。この場合、金属の端(マージン)がどれだけ適合しているかが耐久性に大きく影響します。マージン部からのむし歯の再発や歯周病の発症が起きるためです。このマージンの誤差を約50ミクロン以下に収めると良好な予後が得られます。
その為には「精密な治療」が必要となります。しかし、現行の健康保険の治療方法や治療費などの制約により困難な状況が存在しています。保険で冠を形成し型を採取した場合に要する時間はおよそ30分から40分程だと思います。一方、精密な形成と型を採取するには最短でも90分は要します。
「治療の質」は患者さん方には見えにくい部分です。ですが私は最も重要な事と理解していまして、時間と治療費との格闘になります。健康保険でより理想に近い処置が可能になれば全ての歯科医がより良質な治療を提供できるはずです。
歯科医師などから指示された通りにメンテナンスしていれば長期に再発することなく機能できる状態が理想です。
下段の2枚が当医院での保険治療の例。