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時田歯科クリニックの歯科治療
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2024.09.19 審美修復-インプラントを使用したケース#3

2024.08.10 夏季休診のお知らせ
8月10日(土)〜8月15日(木)

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審美修復-インプラントを使用したケース#3

2024.9.19[Thu]


2024.03.14 にUPさせて頂いたケースの続編です。

1 : 初診時の様子。右上1番は欠損し、歯槽骨の吸収を認めます。また、右上2番には仮歯が接着されており、歯の幅径が小さくなっています。
2 : まず、吸収した歯槽骨の再生術を実施しました。
3 : 埋入した人口骨の成熟を待ち、インプラントを埋入しました。
4 : 審美領域ですので当日に仮歯を装着します。仮歯の形態は非常に重要で、術後の歯肉形態に大きく影響しますので、数回にわたり仮歯の微調整を重ね落としどころを探ります。
5 : 組織が落ち着くまでの待機期間中に、右上2番・左上1番・左上2番の処置を進めました。接着性樹脂(CR)を用いて形態と審美性を回復します。右上2番は仮歯の固定の為、エナメル質の減少が目立ちました。
6 : 右上1番インプラントの成熟が確認されましたので、最終の上部構造(冠)を製作及び装着しました。
7 : 歯間乳頭部のボリュームがやや不足していますが、数か月には回復します。

前歯部の審美性を要求されるインプラントによる補綴では、10年・20年先の組織安定を重要視することが求められます。

審美修復-インプラントを使用したケース#2

2024.7.14[Sun]


■2024.5.2 にUPしました「審美修復-インプラントを使用したケース」の続編です。

治療の初期段階からのフローは以下の通りです。
歯槽骨造成⇒配列シュミレーション⇒抜歯⇒インプラント埋入⇒仮歯による歯肉の形態調整⇒冠の製作⇒装着

1 : 初診時の口腔。右上2番及び1番が欠損し、義歯を装着されています。
2 : 右上1番は歯槽骨吸収(黄色矢印)によりインプラント埋入が不可能なため、事前に歯槽骨造成、骨の成熟を待ちます。
左上1番は歯周病に起因する高度骨吸収のため保存不可能であり、抜歯即時埋入を計画しました。
また、右上2番の残根(白色矢印)を認め、抜歯いたしました。
3 : OPE時の状態。白色の顆粒は人口骨です。
4 : 骨の成熟後、インプラントを埋入し、当日に仮歯を装着しました。
5 : 骨と歯肉の成熟後、最終の冠(黄色矢印)を接続固定しました。左上⒉番は仮歯(白色矢印)です。
6 : CTと光学スキャンした口腔内を合成。PC上でインプラント埋入位置を決定し、埋入用ガイドを作成しています。
上顎の1|1間は切歯管が走行しており、神経及び血管の損傷に細心の注意を払う必要があります。
7 : 同上
8 : 冠を装着した状態をシュミレーションしています。

本ケースの様に多くのステップを必要とする場合、患者さんの精神的なフォローを最優先する必要があります。その為には、確実な結果の積み重ねが最重要です。

審美修復-インプラントを使用したケース

2024.5.2[Thu]


■インプラント補綴による前歯の機能回復及び審美修復のケースをご報告。
本ケースは口腔全体が崩壊する一歩手前の状態で診療開始となりました。
臼歯部の処置を先行させ、咬合の確保を済ませ、審美障害を抱えた前歯部の処置へ移行していきます。

□左上1番は歯根破折により抜歯を選択しました。長期間の経過により大きく傾斜しています。

□右上2番・1番は欠損し義歯が装着されていました。

□長期間経過していた為、口腔全体の残存歯の位置移動および上下顎骨の正中のズレが生じています。

上記の主要な問題をクリアーしなければなりません。非常に困難なケースです。

1 : 術前の様子です。左上1番は正中を超えて傾斜しています。
また、欠損している右上2番・1番のスペースは他の残存歯の移動等により狭小となり、右上2番・1番を配列することができません。
2 : そこで、IOSを用いて処置後の状態をシュミレーションし方針を決めるために患者さんと打ち合わせます。
3 : 患者さんと相談の結果、右上2番・1番のスペースに1番のみ配列し、前方に傾斜した右上3番を移動させ、スペースを満たす計画となりました。
4 : 右上1番・左上1番にインプラントの埋入が済みました。当日に仮歯の製作と装着をし審美性を確保します。
5 : その後、周囲組織の治癒を待ちながら理想的な歯肉形態を獲得する為、仮歯の修正をします。
6 : 上下の正中を一致させていきます。

長い期間、この状態で経過せざるを得なかった事情が患者さんにはあるはずです。更に、インプラント埋入の経験は無く、骨造成の経験も無いこちらの患者さん。その信頼に必ず応えるべく治療を進めることが何より重要です。

IOS:赤外線を用いたカメラにより、3次元の物体を3D画像として捉える技術。工業界ではかなり以前から実用化されてきました。

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