■ 歯科疾患の実際 症例から
2012.9.22[Sat]
■本日は診療室はお休みをいただいておりまして資料などをあさっております。
さて、歯科疾患は余りにも「一般的」であり、且つ「命に別状を及ぼさない」事が大半です。その為軽視されがちなのが実際です。近年、全身の抵抗力が低下した場合に原因菌が血中へ移行し、他の臓器へ助長因子として関与していたことも判ってきました。
上の画像は何れもCT画像でして、通常のレントゲン撮影では得ることのできなかった判りやすい表示が可能です。
歯周病などがかなり深刻な影響を及ぼしているとこが説明抜きにご理解いただけるのではないでしょうか?
@左上顎洞に炎症性の骨吸収で穿孔 左上7番の歯周病が原因
A上顎右側口蓋に炎症性の骨吸収像 右上2番のむし歯が原因
B上顎左側 歯周病による吸収像
C上顎右側 歯周病による吸収像
かなりな崩壊が発生していることが伝わりますでしょうか?
(今回も患者さんの承諾を得た上で掲載させていただきました)
■ 歯科相談(無料)
2012.9.21[Fri]
■私どもでは「歯科相談」を実施しております。
世の中が情報化・細分化・専門化する現在、たいへん便利な反面、情報の収集にエネルギーを要し、良し悪しの判断が難しくなることがあります。
「初診の申し込みの前に疑問な点など受診相談してみたい」「過去の歯科治療のことで聞いてみたいことがある」「現在、他院で受診しているがインフォームドコンセントを希望する」など、歯科受診に関すること全般についてのご相談をお受けする時間を確保いたしております。
初回30分は無料です。2回目以降および30分以上をご希望の場合は30分につき5000円です。ご希望の場合電話にてご予約ください。
■ 歯ブラシだけでない、セルフケアーの真実
2012.9.20[Thu]
■ムシ歯や歯周病などの口腔疾患。発症の原因は細菌です。この細菌を如何にして減少させ予防するか。近年の健康ブームでかなりの改善が認められますが、多くの人が一生自分の歯で過ごすところまでは届いていないと思います。そして、残念ながら現代人の食生活では原因細菌をゼロにするのは不可能なのです。
人から人へ伝播する「感染症」であり「生活習慣病」の二つの側面を持つ二つのこの疾患。私たちは個々の患者さんの「発症リスク」と表現しまして、リスクが「高い」または「低くなった」などと評価します。
■患者さん自身によるケアーは歯ブラシにより物理的に細菌を除去したり、洗口剤で科学的に消毒しますね。常識です。ポイントは「磨く」ではなく「清掃する」であること。そして、「清掃できている」ことが必要です。ここに難しさがあり、歯科医院でのチェックが必要になる理由があります。
■もうひとつ、殆ど認識されていないのが「食生活」です。一日に同じ食品を摂取する場合、「食べるとき」と「食べていない」時間を明確に区別すると細菌の増殖が大幅に減少します。
■つまり、「歯ブラシ」は増殖した細菌を擦り取る操作。その前に「食生活」のメリハリを明確にし細菌を増殖させないことが重要なのです。
ご高齢でたいして歯ブラシをしていないのにたくさんの歯を有している方がいらっしゃいます。調べてみると口の中の細菌数が少なく、毎日同じパターンの生活を送られている場合が殆どです。
■細菌が減少し歯周組織の炎症が回復し爽快感が出てきますと、歯の動揺が減少し出血がなくなります。ぜひ参考になさってみてください。
■画像は、ケアーの概念を整理したパンフレットでして医院で配布しているものです。
■ 歯科医療 - #3 それぞれの視点
2012.9.16[Sun]
■今日、明日とお休みをいただいております。休診の日は頭の整理をしたくなります。今日は患者さんの視点と歯科医の視点の相違について触れてみます。
私たち歯科医は技術や治療内容で患者さんと関わることが多いと思います。一方、患者さん方が治療結果を予後として実感できるのは10年・20年後になります。
受診中は、十分な説明を受けて要望が聞き入れられ、治癒に向け痛みを伴わずスムースに治療が進行するかどうか。また、医院やスタッフとの信頼感が持てるかどうか。私たち医療提供側はこういった内容で判断をされていると考えております。
更に、個々の患者さんの個性や感性の違い、また、同一の方であっても環境の変化や年齢などで大きく変化します。
「患者さんが話しやすい医療機関」が何より大切かと思います。
よくスタッフに話しますのは、(患者さんが)辛い思いをし、金銭を支払い、且つ「ありがとうございました」とまで言っていただけるのは医療機関くらいなものだよと・・・。「初心忘るべからず」ですね。スタッフ各位、リフレッシュしておいてくださいね。
■ 確実な骨造成のために #2
2012.9.15[Sat]
■前回に続きまして骨の造成に関するご紹介です。
上の画像が「メンブレン」と呼ばれる人口膜でして非吸収性です。他には吸収性を有する膜があります。
使用理由はいくつかありまして、切開した歯肉組織と人口骨を分離し、また、埋入した人口骨が押しつぶされたり漏れたりするのを防止するために用います。
下の画像が人口骨です。これにもいくつかの種類がありまして掲載したものはHA(アパタイト)です。血液を十分に満たして使用いたします。
歯科はその手技が予後に大きく影響します。特に外科手術は顕著に結果に影響します。
■ 確実な骨造成のために
2012.9.12[Wed]
■本日は骨の造成に使用する機材の一部をご紹介させていただきます。骨造成は歯周病や歯の喪失により痩せてしまった歯ぐきを元の状態に近づける外科療法のひとつです。人口の骨や特殊な膜、また濃縮した血小板を併用する場合もあります。
代表的な病状は以下の二つです。
》インプラントを埋入したいが骨が不足している場合
》歯周病により吸収してしまった骨を回復したい場合
「人口骨」はその組成によって数種類ありまして、「メンブレンと呼ぶ膜」は吸収性・非吸収性・金属性などが存在いたします。これらはそれぞれに特徴を有し病状により選択し使用いたします。
画像はチタン製の膜と固定用のスクリューです。2回法のオペを要しまして、一回目に埋入設置、二回目に除去いたします。埋入した人口骨が元の骨と一体化していれば成功です。
因みに患者さんにとりまして非常に有益であります。念のため・・。
■ 歯科医療 - #2 ポリシー
2012.9.11[Tue]
■私の医療に対するポリシー。これは「治療品質」に尽きます。この積み重ねの結果として10年後、20年後に「満足していただきたい」と考えております。保険診療も含めてです。
この「治療品質」、患者さん方には判りにくいようです。最近、立派な設備や高価な機械器具、最新の材料を売りにする医院サイトをよく見かけます。チョッピリ疑問を感じます。これらは実際に使用され患者さんの口腔に反映され結果を導いてこそ真価を発揮しますね。
治療の質は丁寧な処置の積み重ねです。そして予後は確実に良好なものになります。特に保険診療で質を維持向上させるのは困難が付き纏いますがこれからも「正論」でまいります。医療担当者ですから。
上は接着性樹脂を用いて充填処置をさせていただいたものです。材料はごく一般的なものを使用しております。