時田歯科クリニックの日々の記録の写真
日々の記録
[ 2012年12月のバックナンバー ]
■ 年末年始に伴う休診のお知らせ
2012.12.29[Sat]
■今年も年越しを迎える季節となりました。多くの患者さん方や信頼に応えてくれるスタッフ、関係各社の皆様、ありがとうございました。感謝の気持ちをお伝えします。
来年も皆様に支えられ医療提供できます様努めて参りたいと想います。
■年末年始の休診期間 : 12/30(日)〜1/6(日)
■画像は受付に住む「フチ子」さん。さあ何処に居るか探しにみえて下さいね!
■ 症例 インプラント処置
2012.12.28[Fri]
■本日はインプラント治療の一連の流れをまとめてみます。インプラントをお考えの方の参考になれば幸いです。
1段目:術前の状態。右上5番・6番に埋入を計画。
2段目:事前に撮影したCTなどから「埋入計画」を立案、サージガイドを用いて施術し安全性と良好な成績を目指します。4〜6ヵ月間をかけインプラントと骨の固定を待ちます。
2次手術にて歯肉を貫通させ、同時に、周囲炎などへの抵抗性を上げるべく周囲組織の処置を行います。(2回法の場合)
3段目:埋入から6〜8ヶ月後の状態です。インプラント周囲の歯肉の状態は良好です。細菌感染を発症しにくい状態を獲得できました。
4段目:その拡大した様子です。
5段目:いよいよ上部の冠の製作です。型を採取し出来上がった作業模型です。
6段目:冠の形態や色調などをチェック。口腔内に装着された状態です。
7段目:側面
8段目:咬合面
■インプラントのバリエーション
@1回法と2回法:1回法は条件の良い歯ぐきに一体型のインプラントを、2回法はその他の場合に分離型を主に用います。
A歯ぐきの状態が良くない場合(痩せた歯ぐきなど)、事前または同時に骨の造成や付着歯肉の獲得などの処置を加えます。
■インプラントの禁忌
@セルフケアーが出来ない
A歯周病が未処置
B骨粗鬆症
Cその他、手術が困難な全身疾患の場合
的確な診断、綿密な治療計画とその再現レベル、そして患者さんとの信頼関係が必要でして、きちんと施術されたインプラントは安定した予後を提供します。
■ 関係各位 - ちゃんこ鍋
2012.12.26[Wed]
■忘年会シーズン真っ盛りの中、両国にあります「割烹 吉葉」に出向きました。
こちらは、旧宮城野部屋-八代目「横綱 吉葉山」の時代の相撲部屋だったそうで、宮大工の方々による総檜造りだそうです。
店の中央には実際の土俵が配され、その周囲を客席が囲む造りです。荘厳な雰囲気を感じます。
「鍋」の重量が半端でなく重い!煮立っても噴出さないようで加熱の最後は蓋を空けて仕上げていました。出来上がった鍋をつついていますと「甚句」が始まります。店中に張りのある声が響き渡り客席の合いの手が加わり盛り上がりは最高潮です。
■上段から
ちゃんこ鍋(ゴージャス!)
力士の聖域、本物の土俵
甚句(男気)
反省中の杉田クン
カメラマンの岡さんと共に(岡さん、いつも撮影ご苦労さま)
■ 現在治療中のケース-浮かずに咬める総義歯を造れ #2
2012.12.23[Sun]
■12月3日付「現在治療中シリーズ」の「浮かずに咬める総義歯を造れ」の続きをUPさせていただきます。
1段目:テスト用のワックス義歯
2段目:レジンに変換した最終義歯(上面)
3段目:レジンに変換した最終義歯(下面)
4段目:レジンに変換した最終義歯(側面)
5段目:装着状態
前回は"咬み合せ"と"Facebow"まで済みまして、その後、テスト用のロウ義歯を製作。口腔内に装着させていただき各部をチェックいたします。そして、細かい修正を加えレジン床へ変換いたします。
装着時、浮き上がりの有無、咬み合せの状態、粘膜への適合などをチェック。さらに床の形態を整えましてより自然な口元を表現いたしました。
顎の可動範囲の全ての位置で吸着が破綻せず、口唇周囲の膨らみを極力押さえ、相手に"義歯使用"を意識させない仕様とすることが出来たと思います。そして、いつものように患者さんの了解を得まして装着させていただきました。
Mさん、とってもいい表情です!
■ 現在治療中のケース-歯周組織再生手術
2012.12.17[Mon]
■慌ただしい日が続いております。如何お過ごしでしょうか。本日は歯周組織再生手術の様子をUPさせていただきます。
この手の再生治療は一部を除き保険適応されておりません。従って一般的にはそのイメージが把握しにくいと思いますがご覧ください。
1段目:術前の左上の様子
2段目:歯肉を剥離し不良な肉芽を除去
3段目:左-自家骨 右-形態調整した遮断膜
4段目:多血小板血漿をふくませた人口骨
5段目:人口骨の埋入
6段目:遮断膜の設置
7段目:縫合
■本症例は特に左上6番の骨吸収が著しく通常は抜歯となるケースですが、患者さん御本人の希望も含め保存処置にトライ。歯根周囲に骨が存在せず血液供給に問題を生じます。
対策として血液から濃縮血小板を採取し組織再生を促します。また、使用する人口骨以外に自家骨を採取し左上6番の根間に移植いたしました。更に、遮断膜は伸縮性を有し吸収期間6ヶ月の長期タイプを使用しております。
左上6番の露出した歯根周囲に骨が再生すれば成功です。
■ 現在治療中のケース-臼歯審美補綴
2012.12.8[Sat]
■2012.5.28にこのコーナーにアップさせていただいた「前歯インプラント」のケースの患者さんです。前歯のインプラントの周囲は自家骨が少なく人口骨が完全に骨化するのを待っています。通常より長い6ヶ月程待ちます。
その間に臼歯部の処置が進んでおりまして、画像は右下6番の審美補綴の様子です。
1段目:形成・型採りの様子。精密な仕上げと正確な印象が後の「長持ち-安定性」を決定付けます
2段目:冠の完成時。潟Iーリアラ、吉沢先生の作品
3段目:完璧な辺縁の封鎖性
4段目:装着時の様子
冠の辺縁の適合を上げ、針先で引っかからない程までシールしますと細菌に対する抵抗性は飛躍的に向上いたします。後はセルフケアーと定期的な医院管理で20年の安定使用を目指します。
■ 関係各位 - ティーブレーク
2012.12.7[Fri]
■こちらのケーキ、とても旨い!サッパリとした甘さとしっとりした食感が上手くマッチし、紅茶と見事に合うのです。
いかにも高級そうなこのケーキ、実は医院スタッフの岡さんの手作りなのです。よって非売品です。
彼女、以前に「お菓子職人」を目指していた時期がありまして、時々こうして「作品」を持ってきてくれ、皆でパクついているのであります。
彼女の食に対する拘りは並々ならぬものがあり、質と量の両立はおろか全てのジヤンルを網羅しているようです。
「運良く」お茶会に居合わせた患者さんがいらっしゃると、当然のように巻き込んで話に花を咲かせております。因みに12月の予定は「ちゃんこ鍋」だそうです・・・。
■ 現在治療中のケース-浮かずに咬める総義歯を造れ
2012.12.3[Mon]
■前回の更新から雑用に追われ時間が経ってしまいました。本日は「現在治療中シリーズ」の吸着性総義歯のケースです。
こちらの患者さんは以前、健康保険にて上顎の総義歯を製作させていただいた方でして、今回は下顎の総義歯の依頼を受けました。上顎の総義歯と同様に吸着と安定を求められ、今回は一般診療にて結果を出すことを希望されました。
1段目:実際の下顎の様子
2段目:筋圧形成(頬・口唇・口蓋・口腔底などの筋の形成)
3段目:最終の型採り(この時点で吸着を確認)
4段目:採取した下顎の製作模型
5段目:咬み合せ採取用のロウ提
6段目:Facebow(頭部と顎の位置関係の採取)
型採りが終了した時点(3段目の画像)で、口を開いても閉じても吸い付き浮き上がりが無い事を確認いたしました。
この後、テスト用のロウ義歯を別に作成し、歯並びや表情の再現性を確認し完成へ向け進行いたします。
■前回の「年内いっぱいのお知らせ」。吸着性総義歯はあと3ケース程が可能です。インプラントは5本程が対応可能です(個々のケースにより対応できない場合がございます)。詳しくはお問い合わせください。
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