■ 現在治療中のケース-歯周組織再生手術 #2
2013.2.23[Sat]
■2012.12.17[Mon]にUPさせて頂いた患者さんの続編です。前回の左上は順調に経過しておりまして、今回は左下4番・7番を中心に歯周組織再生術を施術。
実はこちらの患者さんは、セカンドオピニオンのため、ある歯科大学付属病院にて要抜歯の診断を受けておりまして、「なんとしても歯を抜きたくない」との御要望を叶えるべくオペに臨みました。
1段目:術前の状態。一見すると強度の骨吸収は無いようにみえますが・・・。
2段目:歯肉を剥離しますと、右下4番及び7番共に根尖付近まで歯槽骨の吸収を認めます。
3段目:周辺組織を整えまして、歯根膜再生のためにEmdogein処理、その後自家骨と人口骨を埋入します。
4段目:埋入した骨を吸収性膜で被服し、骨の拡散を防止しつつ正常な組織の治癒を目指します。最後に縫合し終了しました。
所要時間は4時間30分程で皮下出血は(-)、主張と疼痛は(軽度)で順調に経過しております。
咬み合せを与え負荷をかけられるまで回復するのに6ヶ月を予定いたしております。
■ 質へのこだわり - マージンと印象 #3
2013.2.9[Sat]
■2013.1.21[Mon]にUPさせて頂いた「質へのこだわり - マージンと印象 #2」の続編です。
過日、採取した型から作業模型を作成しまして、その模型を光学印象によりデータ化します。そのデータを基にジルコニアのブロックからフレームを削り出します。完成したフレームの上層にセラミックを焼成しまして形態と色調を再現します。これで冠の完成です。
口腔内に装着する為の処理を内面に施し、微調整を行いまして咬み合わせと色調をチェックします。最後に患者さんに確認して頂きまして装着となりました。
冠の装着に際しては、内面処理に一般的なプライマー(下地処理剤)は使用せず、コジェットにてレジン層処理を施し同じレジン系の接着剤にて維持固定を図ります。金属のフレームと比較し適合が甘くなるジルコニアの場合、ここで維持力を補正いたします。
患者さんには見えない作業ですが、長期の安定性のために欠かせないポイントです。