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時田歯科クリニックの歯科治療
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2024.09.19 審美修復-インプラントを使用したケース#3

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[ 2013年09月のバックナンバー ]

外注歯科技工

2013.9.29[Sun]


■9/12以来、ブログの更新が滞っておりまして申し訳なく思っております。実は、従来から技工品質の確保のために院内技工で技工物を製作してまいりました。

今年、前任者の技工士である杉田氏が退職いたしまして、以来、外注先を探しておりました。数社の大手歯科技工所に依頼してみましたが、その品質たるや不良を通り越して悲惨な技工物が納品されてきました。
具体的には、そもそも収縮補正が出来ておらず最後まで入らない。咬合器装着が狂っている。歯の形態が再現されていない。咬頭が無い。歯軸が変形している。etc...。

つい先日、外注先の技工士が来院され話を致しました。「どこが悪いのか聞きたいと・・・」
精度管理や歯の形態の生理学的な意味など殆ど理解されておらず愕然としてしまいました。会社の経営方針に疑問を覚え他社へ切り替えることといたしました。もう何社目になるか・・・。

こういった内容の技工物を装着するには冠の内面や歯を削りガタガタの状態で入れることになり、(大半の医院では装着されているそうですが)私にはどうしてもできません。もはや医療行為から逸脱するレベルとの判断です。

問題の本質には保険診療の低料金があり、技工士のモラルや技術の低下を生じています。

患者の皆様にはお時間をいただき大変申し訳なく思っております。やっとみつけた次の技工所は期待できそうですので(技工料が高く採算性に問題が・・・)ご安心の程。

確実な治療のために-根の消毒

2013.9.12[Thu]


■神経は「根管」とよばれる細いトンネル状の空間に収まっています。
むし歯が進行し神経を除去する場合やすでに除去され感染した歯の場合、所謂「根の治療」が必要となります。

実はこの根管、木の枝のような非常に複雑な形状を呈しており、現代の歯科治療で処置できるのは幹の部分だけです。そのため、治癒率100%を下回り、何年も経過して再治療が必要となることがあります。
一方で、再治療の必要に迫られるケースが多いにもかかわらず保険診療での治療費が非常に低く、時間を掛けることが不可能な状態がいまだ改善されていません。

成功のポイントは根管の「無菌化」です。神経を除去する場合、だ液を一適たりとも入れてはなりません。使用する器具は全て滅菌済みの物を使用します。
かかる時間は(最低でも)前歯の場合で20分、大臼歯では1時間は掛かります。

画像は根管の消毒と洗浄に使用しているニードルです。
穴のあけ方に特徴がありまして、ニードル先端でなく側面に開口部があります。薬剤を押し出さない工夫がなされています。

最近は「根の治療」を実費診療する歯科医師が増えているようです。私の場合、「根の治療」は基本的な処置ですのでもう少し保険で現在の治療レベルを維持しようと考えています。

症例 インプラントと骨再生 #3

2013.9.5[Thu]


■2013.4.25[Thu]にUPさせて頂いた左上5番のインプラントによる欠損修復の続編です。先日、冠の装着が完了いたしまして、本日はインプラント埋入から冠の装着まで一連のフローをUPしてみます。

本ケースの特徴は
@歯槽骨吸収を極力さけるため、抜歯後短期間での埋入をしています。
A従って骨欠損に対応するため骨造成術を同時に施術しました。
B付着歯肉の幅を前後の状態に揃え審美性を確保しました。

1段目:術前の状態
2段目:インプラント埋入手術(1次手術)
3段目:同時に施術した歯槽骨欠損に対する骨の埋入
4段目:数ヶ月後の2次手術時の様子
5段目:埋入した骨は一体化しインプラントの維持を獲得
6段目:組織の治癒後、冠を製作する為の型を採取します。
7段目:その型の状態
8段目:各種の要素を確認の後装着された冠の状態

Tさん、お疲れさまでした。4番もすぐに装着させて頂きます。

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