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時田歯科クリニックの歯科治療
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[ 2014年07月のバックナンバー ]

現在治療中のケース - 大きく喪失した上顎骨を復元せよ #1

2014.7.30[Wed]


■暫く更新が滞っておりました。内科医であった父親を亡くしまして所要に追われておりました。スタッフの方たちに支えられて何とか乗り切っております。

■さて、本日は重度の歯周病に対して施術した歯周組織再生療法-GTRの様子をご紹介させて頂きます。

右上6番の口蓋根周囲は大半の骨を喪失しています。7番は水平的吸収です。67番の歯間部も深部に及ぶ骨吸収を認めます。

1:事前のCT像です。頬側の骨は比較的安定していますが・・・。
2:右上6番の口蓋根の周囲の骨の大半が喪失していることが判ります。
3:歯牙だけを抽出し根の形態を調べます。
4:実際の頬側像。
5:そして口蓋側の画像です。極端な骨吸収が存在するようには見えません。自覚症状を伴わない場合、このことが発見を遅らせる一因となります。
6:歯肉を剥離します。右上6番の中等度の吸収、及び6-7番の歯間部の重度の吸収を認めます。
7:そして問題の6番口蓋根です。根先3mmのみ骨が残存していました。

通法に従い組織をソウハの上、Emdogain処理、人口骨の埋入、メンブレン膜を設置し縫合いたしました。

口腔疾患のリスク管理

2014.7.8[Tue]


■本日は、口腔疾患のリスク管理の様子をご紹介させて頂きます。お口の2大疾患といえばムシ歯と歯周病ですが、共に感染性の生活習慣病です。従って、口腔内の細菌の種類と総数を減少させることが治療の第一歩となります。

具体的には、患者さん自身による管理(セルフケアー)と医院による管理(プロフェッショナルケアー)に区別します。

セルフケアー⇒
@原因細菌を貰わない、与えない
A間食をなくす
Bブラシと薬品による細菌の除去

プロフェッショナルケアー⇒
@PMTCなどの物理的クリーニング
APCTCなどの化学的クリーニング
B歯石の除去

上の画像は医院で施術するクリーニングの様子です。特殊な「塩」などを水と共に歯面に強圧で吹付ます。所謂「ウエットブラスト」の類です。
この方法の最大の特徴は、簡単かつ細菌の除去率が飛躍的に高いことです。PMTCなどの器具を用いた方法では完全な除去が難しい「バイオフィルム」も取り除きます。

※バイオフィルムとは、固体(歯)と水(唾液)と細菌の存在によって生ずる「細菌性皮膜」のことです。浴槽に発生する「ぬめり」のことでして、取り除くことで細菌が付着しにくくなり感染リスクを低減させることができます。

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