■ 再生医療等安全性確保法-届出・受理完了
2016.2.14[Sun]
■本日は患者の皆様へお知らせです。(画像はぼかし処理しております)
「再生医療等安全性確保法」という法律が平成26年末に施行され、当医院はその申請・受理が完了しました。
以前は「再生医療」の実施に関して、一部を除き、法律上の規制管理は存在しませんでしたが、再生医療の臨床応用が進んできているための施行です。IPS細胞などが有名ですね。
歯科医療分野では・・・
「歯の再生」 : まだ実用レベルではありません。
「歯周組織」 : 歯槽骨の再生(および移植)は既に実用化されています。
「歯肉の再生」 : 再生はまだ難しく移植が中心です。
「神経と筋」 : まだ実用レベルではありません。
当医院の場合、今回の「再生医療等安全性確保法」に該当するのは手術時に使用する自家血液から生成する「CGF」「PRP」と呼ばれる細胞組織です。
組織の治癒を早めたり、埋入した人口骨を安定させたりと様々な用い方をします。自己血を閉鎖処理して生成しますので高い安全性が確保されています。
術式や機材管理およびスタッフへの周知から個人情報保護など、広範な範囲に渡る申請でした。
■ 抜髄と感染根管治療-根の治療
2016.2.7[Sun]
■むし歯が進行し神経を除去する処置を「抜髄」、既に抜髄された歯の感染や放置されて感染した歯の根を処置することを「感染根管治療」と呼びます。
歯の内側に存在する、歯の神経に満たされた空間の形状は、ちょうど「木の幹と枝の様な形状の空洞」でして、現代の歯科治療で操作可能なのは「幹」の部分のみです。「枝」の部分は薬品による処理をしています。
ここからは個人の意見ですが・・・、この「根の治療」、残念なことに再治療が非常に多いのが現実です。細菌の構成比に変化をきたすと強度の痛みと腫れを生じ、上部の冠も全て外す羽目になります。
「根の治療」の治療成績を向上させる必要がありますが、その障害となるのは健康保険。治療時間がかかり、低報酬で採算割れを起こしてしまうのです。
私共では開業以来、不採算部門と割り切りまして処置にあたっていますが、適切な料金に改正されることを強く望み続けています。
画像は大輔先生がその評価などで関わった製品。(東京医科歯科大の根の治療専門の教室に在籍)最も重要な「手術レベルの無菌化」が実践されている前提で使用します。
特徴は根の長さを感知しながら歯の内側の感染歯質を除去できること。根の破壊や感染歯質の取り残しを大幅に減らすことが可能な点です。また、削除する際の回転器具の抵抗も感知しますので、切削用の針の破折をも防止しする機能を有しています。
「無菌化された根の治療」では、神経を除去後および根の治療後とも殆ど痛みは生じないものです。
大輔先生の診療日は毎週土曜日です。もちろん私も同様に処置にあたります。