■ 現在治療中のケース - 上顎前歯を審美修復せよ #2
2016.5.29[Sun]
■前回オペから数ヶ月後、左上2番の歯肉はその厚みがやや薄く、歯肉移植を実施しました。
1 : 前回オペから数ヶ月後の様子。治癒に問題はありませんが、2番の歯肉はその厚みがやや薄く、患者さんと相談の上歯肉移植を実施しました。
2 : 上顎右側臼歯部から移植片を切り出し、整形後、左上2番の歯根部分へ移植します。移植組織の壊死を防ぐため手際の良い操作が求められます。
3 : 結合組織移植です。
■ 現在治療中のケース - 上顎前歯を審美修復せよ #1
2016.5.28[Sat]
■本日のケースは、前回処置から20数年程経過したケースの再治療の様子をお伝えします。その間、患者さんは忙しく、残念ながらメンテナンスができなかったケースです。
1 : ブリッジを除去した状態。幸い2次う蝕は浅く、深部に及んでいませんので現状の歯根は保存を予定しました。冠の適合精度を極限まで上げ、高い耐久性を獲得した結果です。
一方、歯周組織は加齢による歯周病の進行(中等度)と左上2番欠損部の歯槽骨の吸収が審美性的な問題を生じています。
2 : 同上
3 : オペ時の様子。左上2番の骨吸収はかなり大きな範囲に及んでいます。
4 : 通法どうり、患部のクリーニングの後、人口骨と自家多血小板血漿を混和し埋入設置。更に、エムドゲイン(歯根膜再生製剤)も使用しました。
5 : 同上
縫合にて治癒を待ちます。
■ 現在治療中のケース - 左上4番を審美修復せよ
2016.5.1[Sun]
■昨日と同一の患者さんの左上4番ケースです。
初診前から装着されていたインレーと呼ばれる詰め物(金属)が脱離しています。幸いむし歯の進行は軽度であり、やはり審美修復を実施いたしました。
このケースのようなインレー形態の場合、材料の種類は、樹脂や金属、セラミック系などの選択肢がありまして、その特性から一長一短があります。
健康保険では樹脂または金属が指定となり、それ以外は全て一般診療です。
そして、使用材料より予後を左右する要素が治療品質です。この品質は必要な時間をかけ、丁寧な妥協の無い治療により獲得できますが、健康保険診療の治療基準では提供できない内容です。
本ケースはセラミック単体の焼成を使用しました。装着後辺縁部の摺り合わせを行い、抗菌性を確実にしていきます。- 画像は摺り合わせ前の状態です。