■ 「異常な骨吸収に対処せよ」その予後はどうなった?
2017.12.9[Sat]
■2017.8.8「現在治療中のケース - 異常な骨吸収に対処せよ」の予後のご報告です。
1〜5 : 右上4番相当部の歯槽骨に直径5mm程の骨吸収を認めます。通常このような状態の吸収はめずらしく、悪性の吸収を疑い大学で組織診をしていただきました。
結果は腫瘍性病変ではありませんでしたので、組織の修復を進めます。2017.7.31、人口骨と自家フィブリン(CGF)を埋入しました。
6〜7 : 約4ヵ月後の2017.12.8 前回埋め込んだ金属性のメッシュプレートを除去しました。
右上4番骨欠損部および骨幅は予定どうり回復しました。また、4番根尖部に固定したスクリュー部分に更に骨を埋入し万全を期します。
今後、更に数ヶ月の成熟期間を経て、再発のない事を確認の上、インプラントなどの歯冠修復へ進みます。
■骨幅が薄い・骨の高さが足りない・上顎臼歯部の骨の厚みが足りないなど、過去では困難なケースとされてきた症例も現在は対応可能になっています。
■ 自費治療の意味
2017.12.3[Sun]
■医療費はもちろん安い方がいいですよね。では、どんな時に保険外治療が提示されるのでしょうか?
@ 保険適応外の治療方法
保険の治療基準では抜歯を要する歯を保存する場合や・高精度、高耐久性の治療・審美性を求める場合・インプラントや骨造成・その他、健康保険のルールから外れる全ての場合
A 保険適用外の医療用材料
冠や義歯・医療用材料・薬剤などの保険指定以外の医療用材料を使用する場合など
B 保険適用外の疾患
審美治療・矯正など
いくつもの要素が複雑に絡んでいる場合、とても判りにくくなりますよね。いずれにしても、十分な説明を受け、選択は患者さんが行うべきですね。
■本日のケース、右上32番の審美と耐久性を持たせた自費治療冠のケースです。
このケースも20年以上前に冠を装着しています。治療後、来院が途絶えてしまったケースです。歯肉レベルが下がり浅い二次カリエスが発生していました。
1 : 旧冠を撤去する前に色調を採取します。
2 : 冠を撤去しました。カリエスは浅くこのまま新しい冠が装着できそうです。冠の精度を10ミクロン単位で獲得することで所謂「長くもつ」補綴が可能となります。
3〜6 : 新規の冠のトライです。審美性・適合・咬合調整などをチェックしていきます。
過去の経験から、私論ではありますが、生涯年齢を90歳として、生涯2回の治療で口腔と歯の健康は維持できると考えています。