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2024.09.19 審美修復-インプラントを使用したケース#3

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[ 2018年02月のバックナンバー ]

現在治療中のケース - 上顎の骨幅を再生しインプラント補綴せよ #1

2018.2.22[Thu]


■本日のケース、上顎の歯槽骨の頬側が高度に吸収したケースに対し、骨造成しインプラントにて補綴を計画しています。
骨幅そのものは約4mm程ですのでインプラントの埋入は可能なのですが、所謂反対咬合となってしまいます。
そのため、事前に頬側の骨造成を実施しました。このことにより、上顎の冠は下顎に対し半歯分外側に位置できるようになります。

1 : 術前の左上4〜7相当部歯槽骨です。下顎の歯牙に対して内側に位置しています。
2 : 歯肉を剥離しました。骨幅は凡そ4mm程です。このままインプラントを埋入すると強度の傾斜埋入になります。
3 : 骨に穿孔し出血させ血液供給を即します。人口骨と自家フィブリンを混合し埋入します。更に金属メッシュで被覆し骨の分散を防止します。
4 : 同上
5 : 開いた歯肉は人口骨のボリュームのため減張をしましたが閉鎖しきれませんので開放創としました。テフロン製の膜を使用します。
6 : 数ヶ月経た状態です。
7 : 金属メッシュの除去を目的に再び歯肉を剥離します。人口骨はきれいに生着し骨と一体化することができました。

インプラントの傾斜埋入はその予後の悪化と審美性の低下を招きます。本ケースでは「急がば回れ」を選択しました。
最近はインプラント埋入が不可能なケースはほぼ無くなってきたといえます。

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