■ 現在治療中のケース - 左上2番を早期に審美修復せよ #3
2020.8.24[Mon]
■2019.3.10UPの「現在治療中のケース - 左上2番を早期に審美修復せよ #2」の続編です。最終補綴(冠)が終了ししばらく経過していますが順調に経過しています。
1. 左上2番の抜歯即時インプラント埋入および歯槽骨欠損の修復を1日で済ませる治療計画を立案しました。
2. OPE時の様子です。血流確保のために、周囲組織への切開と剥離を最小限にしています。
3. 仮歯を装着して数か月、インプラントが骨と結合し、欠損していた歯槽骨が再生しました。
4. 歯肉の形態も良好です。
5. 型を採取、接続する冠(上部構造)が完成しました。
6. 冠の固定方法はスクリュー固定を選択。固定用スクリューのアクセスホールがあります。ここは、装着後樹脂で塞ぎます。
7. 同側面
8. 完成した冠を装着しました。
9. その拡大画像です。
本ケースのように前歯のインプラント修復の場合、ただ噛めるだけでなく審美性が求められます。その為には、極力歯肉等の周囲組織を温存する必要があります。また、長期間に渡り自然な歯肉の形態を維持するには、接続する冠の形状が深く関わっています。
所謂「治療の質」に関わる部分であり、受診する患者さんが最も求める要素であることを理解しておく必要があります。