■ 治療終了のケース - 歯槽骨造成からインプラント補綴による上顎の再建 #2
2022.1.10[Mon]
■2022.1.1掲載の続編です。
前回は、左上C➄6Fインプラントブリッジの治療経過をUPいたしました。本日は、右上F6➄Cインプラントブリッジその他をご報告いたします。
□右上 治療計画
5 : 右上4番は保存不可能につき抜歯
6 : 右上7〜4番の歯槽骨も骨幅約4mmであり歯槽骨造成を要する
7 : F〜➄Cインプラントブリッジによる補綴
画像説明
1 : 右上7〜4相当部の歯槽骨造成時のレントゲン。
2 : 左上と同様、骨幅が不足していますので、人口骨により骨造成を実施。人口骨はチタンメッシュと骨固定用スクリューを使用し固定を図ります。
3 : 右上の骨造成部の成熟を待つ期間を利用し、左下56のインプラント補綴を実施。この時点で、左側上下の咬合が回復しました。
4 : 右上754相当部へインプラント体の埋入が完了しました。
5 : 同上
6 : 埋入したインプラント体の固定を確認後、F6➄Cブリッジを装着しました。
7 : 右下7番は、抜歯即時にインプラント体の埋入し補綴しました。
8 : 右上F6➄C、左C➄6Fの補綴が完了しました。
この後、数回の咬合調整を予定。患者さんのSelf Care状況を見守ります。
冒頭に申し上げたように、こちらのケースはインプラントを用いた現代の口腔再建の様々な手技を用いています。皆様の参考となれば幸いです。
本ケースから学ぶことは、治療期間の短縮と歯槽骨・歯肉のより自然な再生を可能にすることです。まだまだ研鑽を要します。
■ 治療終了のケース - 歯槽骨造成からインプラント補綴による上顎の再建 #1
2022.1.1[Sat]
■こちらの症例の治療計画です。
□左上
1 : 左上45番は保存不可能な為抜歯
2 : 左上4〜7番の歯槽骨は骨幅約4mmほどであり、骨造成を要する
3 : 左上6番相当部は上顎洞底が低位であり、洞底挙上を要する
4 : C➄6Fインプラントブリッジによる補綴
□右上
5 : 右上4番は保存不可能につき抜歯
6 : 右上7〜4番の歯槽骨も骨幅約4mmであり歯槽骨造成を要する
7 : F〜➄Cインプラントブリッジによる補綴
その他、歯肉の不足に伴う歯肉移植を計画しました。
画像説明
1 : 治療計画の検討時のレントゲン
2 : 左上4〜7の歯槽骨造成時のレントゲン
3 : 骨幅約4mmと吸収した歯槽骨
4 : 骨造成後、6mm〜10mmに回復した歯槽骨
5 : 上顎洞底の挙上後のレントゲン
6 : 左上7番相当部へインプラント体を埋入
7 : 左上45番相当部へのインプラント体を埋入
8 : 固定が完了した左上457番
9 : 同上
この後、C➄6F番のインプラントブリッジにて補綴いたします。